私は53歳になりますが、不思議なことに、いろんな場所で立場が変わります。ある場所では「若手」と呼ばれて頼りにされることもあれば、別の場所では「ベテラン」として見られることもあります。業種や組織が違えば、その場面で求められる役割や評価基準も様々で、中には年齢だけで"老害"扱いされてしまうことも出てきました。
いま私は、若手を育てるという趣旨に賛同しつつ、事業承継や後継者育成にも携わる機会が増えています。そのような中、若手扱いされているところでは、戸惑う場面が増えています。最終的にはその会のトップの方の考え方が強く影響することも多いと感じます。そのため、「若手枠」で起用されても、私は、数年もすれば世代交代がやってくる立場です。自分がそのままの役割でいられるかは分かりません。 こうした「自分ではコントロールできないこと」については、深く悩まず、自然な流れに任せようと思っています。与えられた環境でその時々にできることに力を注ぎたいと思います。
私の気持ちとして、これからは自分より若い世代の方が中心となって活躍して欲しいと思っています。メタプロの社員数は50名を超えてきましたが、社内で私より年上の方は2名しかいません。自然と私の考え方が反映されているのかもしれません。それは、自分の能力や年齢の問題ではなく、「そういう時代」なのだと感じるからです。私もまだまだバリバリに活動しますが、新しい世代の力が未来を切り開くことを、自然体で見守り、応援したいと思っています。